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民家を福祉サービス施設にリノベーション【坂東市・株式会社傍楽会さま】

ご実家だった空き家を再生

ちょうど1年ほど前、使われなくなったご実家の民家を、福祉サービス施設にリノベーションされるお話を頂きました。
坂東市の株式会社傍楽会さまです。
施主様が弊社にお問い合わせいただいたきっかけは、「築120年の90坪古民家をリノベーション」をご覧頂いたことでした。

使われなくなったご実家を再生して、生まれ育った場所で事業を行う空き家再生。
かつてご家族やご友人が集まって和やかに過ごされたように、地域の方や働く方が集まって賑やかな声が広がる空間をイメージしました。
また、この先も使えるものはそのまま利用しコストを抑え、施設を利用される方が快適に過ごせることを前提に設計しました。

【Before】

【After】

外壁はそのまま使用したため外観の大きな変化はありません。車いすの方が入りやすいようにスロープを設けました。
スロープとサッシの溝はグレーチングを乗せてフラットにすることで、車いすがスムーズに出入りできます。

お住まいの建物は築20年でまだまだ綺麗で、180㎡農作業場として使用していた倉庫も広々としていて様々な使い方ができ、周辺は畑田が広がりご近所との距離も広く環境に恵まれた場所です。

施設の入り口には、施主様のアイディアで作られた社名入りの暖簾が掛けられています。
暖簾棒は煤竹を使いました。煤竹は100年以上の年月をかけて囲炉裏の煙で燻され絶妙な模様に仕上げられた希少なものです。

【Before】

【After】

 

【Before】

 

【After】

【Before】

【After】

【Before】

【After】

 

【Before】

【After】

【Before】

【After】

福祉施設厨房

【Before】

【After】

 

フロアシートの色を変えて、利用される方と職員の方とのスペースを分けました。

倉庫の1階部分

【Before】

【After】

就労スペース

倉庫の2階部分

【Before】

【After】
坂東市オフィス

今回のリフォームで一番難しかったことは「浴室」です。一般住宅は元々大きな浴室を作れる構造になっていませんので、大きな浴槽を造るには、防水面や排水、水廻りの計画と設計が重要です。特に福祉施設は浴槽ですべてが決まるのではないでしょうか。

坂東市リフォーム工事

また今回、この建物の改修工事は確認申請の用途の変更が必要でしたが、特殊建築物の用途変更の緩和規定ができたおかげで簡易的に工事ができるようになりました。

この緩和規定は、全国的に広がる既存ストック(空き家)となっている建物を再活用できる目的で制定されました。
(※法改正の詳しい規定は状況によって変わりますのでご注意ください。)

誰も住まなくなってしまった住まいを、施設をはじめカフェやショップなどに改修し再び利用する流れが普及してきています。
このように新しいビジネスにチャレンジしたい方が増えて、地域が益々元気になることに携われる工務店でありたいです。