土浦市 W様邸 丘の上の家
土浦市の見晴らしの良い丘の上に新築を建設しました。
茨城のほとんどが海だった時代から安全に暮らせる場所として人々に選ばれてきた土地です。
歴史を辿ると武家屋敷のお庭として使われていたので様々な木々に囲まれ、四季折々の景色を楽しむことができます。
アメリカ出身の旦那様と日本出身の奥様とお子様の住む家です。
身長が高い旦那様が過ごしやすいよう、天井が高く開放感のある家をご希望でした。
日本規格のユニットバスや洗面は身長に合わないため造作でのご依頼でした。
リビングは開放感のある大型サッシを採用して、もともと存在する自然の豊かさを存分に味わえます。
壁は杉材とペンキ塗装の組み合わせ。サーモンピンクの様な色は、旦那さまのご希望で特別に調色しました。
造作キッチンの天板は、チェリー材をガラス塗料でコーティングしました。
キッチン横にはコンパクトなパントリーを設置。
リビングからつながるサンルームには、洗濯物を干したり植物を置いたり、リビングの延長としてくつろぐ部屋としても使えます。
身長が192㎝の旦那様と奥様と、お子様が使いやすいミラーの高さを決めるのが非常に難しかったです。
通常より5㎝程ミラーの高さを取り造作の洗面台を造りました。レッドシダーの縞模様でアクセントをつけています。
ワインレッドのクロスともマッチして落ち着く空間になりました。
造作のバスルームの浴槽はタカラスタンダードさんのホーローの一番広いサイズを組み合わせ、シャワーヘッドフックの高さや水栓の位置もやや高めに。
天井も高めなので広々です。実際に施主様同席のうえすべての高さを調整していました。
黒いタイルは石鹸かすの汚れが目立ちやすくなるので、床と壁のタイルは撥水コーティングを施しました。床のタイルはサーモタイルでヒヤッとすることを軽減してくれます。
階段を上るとリビングや外の景色を眺めることができ、造作の本棚には思い出のものもショップのようにオープンに飾ることができます。
落下防止のため小さなお子様に合わせてネットを設置しています。
ゆったりと本を読んだりのんびりしたくなる空間です。
旦那様の書斎はデスクの前に窓を設けて常に緑を見られる空間に。
格子入複層ガラスなので、断熱性もありつつ物語に出てくる様な家の窓を希望されていた施主様にもぴったりでした。
格子があることでこんなにもレトロで雰囲気を上げてくれます。
廊下の照明は壁付けにし旦那様の慎重に配慮しています。玄関は一面杉材を使用。
マホガニー色に塗装して、お客様を暖かな空間で迎え入れます。
床は大谷石風タイルを使用しました。
とてもユニークなのは、廊下に沿って設けたストレージルーム。
その中には造作のクローゼットを設置しました。
造作クローゼットの扉は隠し扉なので、開けるゲスト用の洋室が現れます。
ゲストを驚かせるための素敵なアイディアです。
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